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青柳碧人さんの小説『名探偵の生まれる夜』カバーイラストを手掛けました。

2022年12月19日に発売された青柳碧人さんの小説
名探偵の生まれる夜 大正謎百景』(KADOKAWA)のカバーイラストを手掛けました。
大正期の文豪・学者が謎に挑む8篇のミステリ短編集の中から描いたのは
芥川龍之介、与謝野晶子、宮沢賢治、野口英世、そして忠犬ハチ公。
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青柳碧人さんの小説『名探偵の生まれる夜』カバーイラストを手掛けました。_b0218369_15152814.jpg

今回のお仕事をいただき、まずはじっくり三、四日かけてゲラを読もうと
目を通し始めたところ、余りの面白さにページ繰る手が止まらず・・・
ついには読了の淋しさと余韻で猛烈に登場人物全員の似顔絵を
描きたくなったほど!青柳さんの鮮やかで痛快、ユーモアあふれる
極上の手腕に惚れぼれ、心酔いたしました。
また、今回はカバーイラストのほかに
収録作の中から与謝野晶子が主人公の「夫婦たちの新世界」の
宣伝漫画(4ページ)も手掛けております。
大正7年秋、ルナパーク。電飾眩しい大阪の宙空で、
晶子が遭遇した事故の謎とは・・・?
KADOKAWA文芸WEBマガジン「カドブン」に掲載中、
こちらも是非併せてお楽しみください。
青柳碧人さんの小説『名探偵の生まれる夜』カバーイラストを手掛けました。_b0218369_15154289.jpg
余談ですが、『名探偵の生まれる夜 大正謎百景』第一話
「カリーの香る探偵譚」には、以前下落合を散歩していたときに
偶々アトリエ跡の記念館を訪れて知った画家の中村つねも登場し
(”つね”の難解な漢字をコピー&ペーストすると不具合が生じてしまうため
ひらがな表記にてひとまず・・・)思わず興奮!写真が見つからないので
以前7月7日の「カルピスの日」に因んで呟いた自分の画像付きの
tweetを貼っておきますね。つねは、当時発売されたばかりの「カルピス」を
新宿中村屋の相馬愛蔵から贈られ愛飲していたとの事。
水色に白い水玉模様の包装紙のある静物画を
描き残しています。

               晩年近くに描かれた「髑髏を持てる自画像」や  
           エスペランティストで詩人の盲目のロシア人 エロシェンコを描いた
               肖像画など、一度目にしたら記憶に焼き付いて
             忘れられなくなるほどの静かな気迫漲る夭折の画家の筆致を
               複製の画面からも感じ取ることが出来るでしょう。         







by 2spangle | 2022-12-16 14:41 | イラストお仕事
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