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祝!皆川博子さん著『辺境図書館』に、「アネモネと風速計」が”辺境図書”入りのお知らせです。

★いちはやいお知らせはtwitterから!

祝!皆川博子さん著『辺境図書館』に、「アネモネと風速計」が”辺境図書”入りのお知らせです。_b0218369_17451270.jpg

この辺境図書館には、皆川博子館長が
蒐集してきた名作・稀覯本が収められている。
貸出は不可。
読みたければ、世界をくまなく歩き、
発見されたし。運良く手にいれられたら、
未知の歓びを得られるだろう。
     辺境図書館 司書

(皆川博子「辺境図書館」序文より)
*

講談社の文庫情報誌「IN★POCKET」に連載されていた
小説家の皆川博子さんによる「辺境図書館」が、うつくしい一冊の
ご本となり、刊行されました。昨年六月、拙著「ミカセ」収録の
ささやかな短編「アネモネと風速計」をご紹介くださいましたときから、
「夢ではないかしら??」との思いでおりましたが、
このたびご恵贈いただきました「辺境図書館」の頁を繰りますと、確かに
「アネモネと風速計」が”辺境図書入り”しているではありませんか!
また、改めてご本を手に取り拝読致しますと
『「曼珠沙華の」と野溝七生子』の章のなかでも
かつて週刊誌から好きな時代小説を五つ挙げよ、というアンケートを
受けられた折のこと、その五つのなかに拙著「カストラチュラ」を
加えてくださったときのことも、触れてくださっております。
これまでも、私はどれほど皆川さんから勇気を、そして
「まだ、あと十年は描き続けられる・・・!」という自信と気力を、
いただいてきたことでしょう。
皆川さんは、私にとって眞白き輝く光を放つ、創作の女神そのもののお方。
この感激と感謝の気持ちは、言葉をどれほど尽くしても、足りません。
また、本書では巻末に皆川さんの書き下ろしの短編「水族図書館」も
収録され、私はこのご本を読んでいる間中たいへんに幸せでした。
伊豫田晃一さんによる装画、天藍石めく柳川貴代さんの装丁デザイン、
すべてがほんとうに贅沢でうつくしい一冊です。
「小説の女王・皆川博子が耽溺した、妖しくも美しい本の数々」、
---それらに出会うため、ともに女王の辺境の図書館へと誘われようではありませんか!
祝!皆川博子さん著『辺境図書館』に、「アネモネと風速計」が”辺境図書”入りのお知らせです。_b0218369_17484325.jpg
(こちらは「IN★POCKET」掲載時の誌面。
エリック・ファーユ著「わたしは灯台守」とともに、
ご紹介をいただいております・・・。)
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祝!皆川博子さん著『辺境図書館』に、「アネモネと風速計」が”辺境図書”入りのお知らせです。_b0218369_17453574.jpg
短編「アネモネと風速計」は、復刊ドットコム刊「ミカセ[印装版]」巻頭に
収録されております。→ ★「ミカセ」単行本データはこちら

古い灯台、百葉箱、木造校舎。辞書のなかで、アネモネと風速計が
隣り合っていることの偶然-----。ほかにもミカセに収録されているのは、
ガラスの碍子(Insulator)やカエデの翼果の飛行隊などなど、
もしもあなたがそんな言葉にピンとくる”何か”を感じるような方ならば、
きっと、この本はあなたのお気に召していただけるのではないでしょうか。
お手元で末永く読んで楽しんでいただける、そんな一冊となりますことを
心より祈ってやみません。


ハトヤマイクコ拝。


















by 2spangle | 2017-05-07 21:38 | アナウンスメント
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